キヤノンプリンターが好き!

キヤノンプリンターが好き!


CANON。そう、あの世界に冠たるキヤノンである。以前、ある掲示板で「キャノン」と書いたら、「ふつう、キヤノンでしょ!」って指摘された。”ャ→ヤ”というのである。たしかに、検索で「キャノン」としても結果表示されるキヤノンHPのタイトルは「キヤノン」となっている。

私としては、キヤノンのプリンターやカメラが好きだか、別にキヤノンというメーカーの熱烈ファンというわけでもないので”ャ”だろうが、”ヤ”だろうがどちらでもかまわないのであるが、一応意識してキヤノンのしている。ところどころキャノンとなっていてもそこは見逃して欲しい。

さて、本題だが、私はキヤノンのプリンターが好きである。初めて買ったのがキヤノンのBJF6000というA3カラープリンターだというのもあるが、何がこうなって好きになった、という明確の理由はない。

最近は仕事でも趣味としても写真を撮る機会が増えてきた。ここ数年のインクジェットプリンタの性能向上は驚くばかりである。忘れもしない2002年のPIXUSシリーズの発売。その中でもA4最上位機種として発売された950i。それ以前のプリンタといえばエプソンが強かった!特に写真画質となるとエプソンに一日の長があるといっても過言ではなかった。それが2002年のPIXUSシリーズの発売で形勢が変わってきた。

これを境にキヤノン派とエプソン派というのが露骨にわかれて様々な掲示板などでどちらの優位性を競う熱い論議が勃発した。今でも、それは続いている。私がよく覗くのはkakaku.comだ。

私のプロフィールを見てもらえればわかるが、BJF6000から始まり、Pixus950i、Pixus iP8600へと続いている。現在は写真印刷などでip8600をメインに利用している。こう見ると、やはりキヤノン派に分類されるのだが、実を言うと私は一度だけエプソンプリンタを購入したことがある。当時950iのライバル機として存在したPM-970である。たまたまお客様がこの機種を購入してデジカメで撮ったものを印刷したの見て、とてつもない衝撃に襲われた。「ここまでキレイに印刷できるのか!?」。速攻でヨドバシまで行き、エプソンPM-970を衝動買いしてしまったのである。いったいどれ位プリントしたであろう?購入して3ヶ月くらいの間で300枚以上はプリントしたと思う。正直言って、紙代、インク代がとてつもなくイタイ出費となった。それでも印刷結果に満足してニヤニヤして使っていたのである。そのころはホントよかった。

そのうち使っていると、な〜んかインクの減りが早いな…、と思っていたのである日思い切ってインク切れをしたタンクを分解していみた。な、なんと!まだインクが結構の量入っているじゃなーい!!
早速、いろんな掲示板をのぞいてみる。するとあるわあるわの同様な例が・・・。いったいどうなってるんじゃーーーー!!
エプソンのインクは高い!当時キヤノンの950iでだいたい1本900円くらいだったような気がする。それに対してエプソンは1.100円だった。おまけにキヤノンは透明ボックスでインク残量が目に見えてわかるの対して、エプソンは分解しないとわからない。

気持ちが冷めた瞬間である。私、今まで数人の女性とお付き合いをしてきたが、今まで一度たりとも自分から女性をフッタことはない。いつもフラレルほうだ。きっと、好きだった女性をフル気持ちはこんな感じなんだろうなー。

不思議なもので、PM-970に対して、いやエプソンに対して若干のやるせなさを感じていると、今度はプリント結果に縦縞の線が入ってきたではないか!!
インクの次はこれかい!!! この現象は既に掲示板で情報入手済みだっただけに、さらなるショックを受けた・・・。一応、ヘッドクリーニングをする。元に戻るが、また少しすると縦縞線が・・・、またヘッドクリーニング・・・。インクが減る・・・。ドツボである。最悪なのはヘッドクリーニング中にインクが無くなることである。たしか3回経験した。発狂寸前とはこのことだ!

この経験を踏まえて購入後わずか4ヶ月たらずで、Pixus950iに乗り換える結果となった。
キヤノン初の6色インクとして、写真画質をはっきりと明言したのも950iからだったと思う。早速購入したばかりの950iを開封して設置。すぐに思ったことがPM970と比べて非常にコンパクトな点。続いて、ドライバを入れて早速印刷する。な〜んて静かなプリンターなのだ!これには非常にビックリした。PM970の大きさと給紙の際のあの「ガッチャン、ガガー、ガチャン・・・・」のような騒音とも言えるあの音がしないのである。早速数枚印刷して結果を見る。
ちなみに、印刷してから最低でも1時間は経たないと本当の発色や印刷結果ができないと私自身勝手に思っている。本当にきちんとした結果を評価するならやはり丸1日は必要だろう。

以前PM970でプリントしたものを950iでだして見比べる。「あれ!? 気のせいか、PM970のほうがいいような・・・。」 率直の感想であった。
特に人物をプリントしたとき、PM970は肌色の良い健康的な色合いを表現するのに対して、950iはどっか体調悪い?って感じの青白く肌色を表現するのである。ドライバでシアンを抑えて、マゼンタを強めにしてもあまり変化がない。かえって変な色合いになってしまう。どうしたものか?と試行錯誤を続けているうちに例のkakaku.comの950i掲示板でPhotoShopを利用して印刷する方法があったので試したみた。
もともとPhotoShopは画像処理などで利用していたが、大量に印刷するときは面倒くさいのでプリンタ付属のソフトを利用したり、WindowsXP標準の印刷方法を利用していたのである。PhotoShopを利用しての印刷方法が大当たり!! だいぶモニターに近い、表現が可能になった。
それからというもの、用紙を変えたり、カラーマネジメントを勉強したり、Adobeガンマを設定したり、など自分が望む色を表現するために様々な方法を取り入れたのである。特に960iという950iの後継機といえる機種のドライバを利用したのはよかった。
その後、990iが登場したが、そのまま950iを利用した。

2004年、ついに赤(レッド)と緑(グリーン)のインクを追加して8色インクのiP8600が登場。
度肝が抜かれた!とうとう、プリンタも8色の時代か・・・、と思った。
さらにインクジェットプリンタの最大の弱点だった保存性に対しても、そのまま室内に飾っても色あせない!という、改良インクを搭載しての登場だ。エプソンの強インクに対してキヤノンも、よりインクジェットプリンターの可能性を広げるために保存性にも目を付けたのである。これは重要である。それまで、950iで印刷したものはアルバムなどで保存した場合はそれほど問題にならないが、裸で室内に飾ると1ヶ月もしないうちに色あせてしまっていた。
それが、iP8600からはそのまま室内に飾っても色あせがほとんどなく、いつまでも”見られる”のである。この改良インクは◎! どうせなら価格も今まで通りに900円(実売)くらいにしてほしかった…。(ちなみに1.100円(実売))

そろそろ950iに飽きてきたこともあり、iP8600を購入。早速印刷。結論から言うと、これはもう最高!これ以上のプリンタはない!って感じ。
あまりの性能のよさに、デジカメまで買い換えてしまったくらいだった。思い切って、キヤノンの一眼レフ、KissデジNを買ったのである。それからというもの、KissNとiP8600の組み合わせに不満を持つことはなく、KissNをAdobeRGBで撮り、DPP(Digital Photo Professional)からEPP(Easy-PhotoPrint)でプリントというのが主な作業の流れとなっている。RAWで撮ることもたまにあるが、基本はJPEGだ。特にスナップ写真程度なら、JPEG、スーパーフォトペーパーでOKである。

そうそう、iP8600。保存性が良くなったと書いたが、これはあくまでもキヤノンの純正用紙を使用した場合のみといえる。実をいうと、950iのときは最初キヤノン純正紙を使っていたが、どうしてもあのスッパイ匂いとベタベタが嫌で、いろんなメーカーの写真用紙を試した結果、コニカの用紙を利用していた。しかし、iP8600はコニカの紙を利用すると、どういうわけがパッ!としないのである。ついでに、保存性も純正紙と比べてはっきりと落ちるのである。
これをきっかけにキヤノン純正紙を利用することとなるのだが、匂いもベタベタ感もきちんと乾かすことで解消されるし、何と言っても色合いと保存性が抜群にいいのである。
以下に、用紙の違いによる退色性を比較したのがあるのでちょっと参考にしてもらいたい。

 ⇒ 2005年5月プリントして室内にてなんの処理もせずにハダカのまま約1年以上飾る。(※かなり重いので遅い回線の人ご注意ください。)

ついでだが、キヤノンの写真用紙の最上位グレードはプロフェッショナルフォトペーパーがあるが、これは高い!誰かに写真をプレゼントするときとか、展示用で利用するとき以外はとてもじゃないが、ちょっと気軽にプリント!なーんて使い方はできない(もっと言えば、プロフェッショナルって、完全に乾かしても裏紙がベトベトするんだよねー)。というより、よっぽど目に自信がある人とか、写真のプロとか、デザインナーなどでない限り(要は普通の人ならば)、スーパーフォトペーパーで充分である。これが私の用紙に対しての結論!

iP8600の性能はすごい!とにかく印刷結果に満足できる!! 
以下に、iP8600でプリントした写真と、嫁の実家の写真屋にて”お店プリント”してもらった写真を比較してみるのでちょっと見てほしい。
(そうなのだ。嫁の実家が写真屋なのである。当然業務用の1千万を越す専用印刷機を使用している。)

 ⇒ iP8600でプリントしたものと写真屋(嫁実家)で現像したものの比較写真。(※かなり重いので遅い回線の人ご注意ください。)

どうであろう? 好みでわかれると思うのだが?
お店プリントのほうが全体的に明るいイメージで、iP8600はちょっと薄暗い雰囲気だ。コントラストもお店プリントのほうがハッキリしているようにも感じる。
どうしてもスキャナを利用しているので、このような違うが出てくるのだが、実際の写真を見比べるとほとんど遜色ないレベルである。普通の人に、「これお店でプリントしたんだよ。」って言えば、納得するであろう。ただ、実際に手に触ってみると、用紙の違いはハッキリとわかる。
ほとんどの写真ならインクジェットでも充分なのだ。しかし、お店で現像してもらうのが良いときがあるのも事実だ。
 ◆プリント枚数が多いとき。
 ◆もともと撮影した画像が暗いとき。
などだ。やはりプリント枚数が多いと、さすがにインクジェットで1枚づつ出していると疲れるし、インク代や紙代などトータルで考えると高くなる場合がある。私は、30枚くらいをひとつの目安にそれ以上印刷するときは嫁の実家に出している。その中から、気に入ったものを2L判などに拡大して印刷している。ちょっとした写真やHPで使う写真などお客様に見せるときはインクジェットを利用している。
次に、暗い箇所や影が多い写真などは、インクジェットの場合潰れてしまい、見づらく粗い写真になることが多い。画像処理をすればいいのだが、メンドくさい時や、画像処理の仕方がわからない方などは、そのまま写真屋さんに持っていって現像することを勧める。やはり、プロ用の現像機がスゴイのである。きちんと見れる写真となって仕上がってくる。

保存性についても同様だ。私もまだ1年ちょっとしか室内飾りでテストしていないからはっきりとした結論は言えないが、おそらく保存性については数年前のインクジェットプリンタと現在のを比較すると格段に進歩している。お店プリントなら色褪せの心配無用!というように、インクジェットでも長く保存が可能!と言えるのではないだろうか?本来もっと長い目で、実際に飾られるであろう環境でもっとテストをする必要があるが、以前のような保存性についてはお店プリントが絶対上!というような判断は徐々にできなくなってきていると私は思うのだが・・・。皆さんはどうであろう?

結構いろいろ書いて、最後はちょっとした印刷アドバイスになってしまったが、やはり私はキヤノンが好きなのである。
えー、そうですよ。キヤノン派と言われてもいいですよ。
でも、なんやかんや言って、お客様がエプソンとかhpを使っていると、「やっぱ、それいいですよね〜」なーんて、話をあわせてるんやで。(犬井ヒロシっぽく。わかる?)

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