ハードディスクを換装してデータ救出::最終手段のサルベージ


最終手段はハードディスクの換装でデータ救出する方法だ。
これは、実際に管理人もよくお客様のデータ救出で使う方法で、これでも救出できないようならHDDの物理的故障の可能性が高くなってくる。そうなると、お手上げだ・・・。
HDDの換装は2種類ある。1つ目は「起動しないHDDを取り外し、正常起動する別パソコンに接続(スレーブ)させて救出する方法」。2つ目は「起動しないHDDを一旦取り外し、新しいHDDを増設(マスターHDD)してOSをインストールする。その後、古い(起動しない)HDDはスレーブ接続して救出する方法」
ともに、正常起動するHDDに、起動しないHDDを接続してデータ救出するという点は同じだ。
ここでは、「別のパソコンにHDDを移してデータ救出する方法」を紹介します。(「新しくHDDを導入してデータ救出する方法」もOSをインストールする以外は同じです。)
 
 
HDDを換装してデータ救出


※必ずしもデータが救出できることを保証するものではありません。下記操作を実行してなんらかのトラブルが発生しても当サイトは責任を負いません。使用者の責任範囲で実行してください。


別のパソコンにHDDを換装してデータ救出する方法
別のパソコン(正常なマシーン)に入っているOSはWindowsXPかWindows2000が望ましいです。(FAT32とNTFSの両方が使えて便利。)
※これ以下の説明も正常なパソコンのOSがWindowsXPもしくはWindows2000が入っていることを前提として進めます。
 
1: 救出したいデータが「パラレルATAのHDD(IDE接続)」の場合
HDDのジャンパ設定を「スレーブ」にする。スレーブの設定方法はHDDに書いてあるので確認してください。(下図参照)


IDE接続の場合、[プライマリ]と[セカンダリ]の2つのケーブルがある。さらに各IDEケーブルには[マスター]と[スレーブ]がある。
通常、[プライマリ]にHDDを接続し、[セカンダリ]にはCD-ROMなどのドライブ関係を接続する。
 

今回は上図の例で言うと、[プライマリ]の[スレーブ]に救出したデータが入ったHDDをジャンパ設定(スレーブ)して接続する。
 

2: 救出したいデータが「シリアルATAのHDD」の場合
⇒ジャンパ設定はありません。

3: パソコンを起動して、マイコンピューターを開いて移したHDDが認識しているか確認。
WinXP or Win2000の場合はなんの設定もしなくても、移したHDDが物理的に壊れていなければマイコンピューターに新しいドライブとして認識されて現われてきます。
⇒ ローカルディスク(G:)など...
表示されない場合は、BIOS画面でHDDが認識されているか確認すること。BIOSに移したHDDが表示されていない場合は物理的な故障の可能性が高い。(素人では救出不可・・・)

4: あとは、認識されたドライブ(データ救出したいHDD)を開いて、重要なデータを正常起動しているパソコンのHDD(Dドライブやマイコンピューターなど...)にコピーします。
以上でデータ救出終了。
 

 

裏ワザ
1: IDEリムーバブルケースを利用!
リムーバブルケースというのはご存知ですか?(下の写真のようなもの。)
 

これをデスクトップパソコンに増設することで、手軽にHDDの容量を増やしたり、複数のOSをケースを入れ替えるだけで利用できたりと、なにかと便利なオプションパーツです。
今回のようにデータ救出をしたいときも、一度リムーバブルケースを設置しておけば、わざわざパソコン本体のケースを分解せずに、ケースに入れるだけで簡単にHDDを移すことができます。ノートパソコン用にはUSB接続のタイプがあります。いわゆる外付けHDDのような用途に利用できるというわけです。さらに、HDDを簡単に交換できるので、TV録画用、動画編集用などとHDDを様々に使い分けることができます。
HDDはCD-RやDVD-Rと比べても大容量で低価格化なものも多いので容量単価で考えた場合、HDDを活用することは非常にメリットが高いのです。

 

 

取り出したケースにHDDをつなげるだけでOK。ジャンパ設定はしなくても大丈夫です。(私はしていません。)

 

 

あとは、パソコン側でHDDが物理的・その他要因で壊れていなければ自動認識するはずなので、マイコンピュータを開くと新しいドライブが表示されているはずです。
必要なデータを取り出しましょう。
先に書いたとおり、HDDを手軽に付け替えることができるので、データバックアップ用のHDD、動画編集用のHDDなどと複数のHDDを効率よく使えるので非常に重宝します。
上記になる「IDEリムーバブルケースの接続例」のイメージ図だと、スレーブにリムーバブルケースを接続することで様々な用途に対応できるようにしているが、例えばプライマリに設置することでWindowsXPが入ったHDD、Windows2000が入ったHDD、Windows98が入ったHDDなど、HDDを差し替えるだけで好きなOSを利用することも可能だ。
さらに、リムーバブルケースを2つ設置することでプライマリ側をOSの切り替えに、スレーブ側をデータバックアップ・データ救出用に、などと1台のパソコンで様々な使い方が可能にもなる。

 

 

ちなみに・・・、
下記のようなものを用意して、
 
 

こんな感じでリムーバブルケースに接続すると、
 
 

ノートパソコンの2.5インチHDDを接続することも可能です。
 
 

以上で、ハードディスクを別のパソコンに移してデータ救出する方法の説明を終了しました。
こんなに長くまでご覧いただきまして、ご苦労様でした。
無事、大切なデータが取り出せることを期待していると同時に、わずかながらでもこのサイトがチカラになれたら嬉しい限りです。

 
  ■ セーフモードなどを利用した救出 
  ■ 回復コンソールを利用した救出


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