【セーフモードでデータ救出】
1:パソコンの電源を入れたら、「F8」キーを押す。(もしくは、「F8」キーを押しながら電源を入れる。)
2:「Windows拡張オプションメニュー」という黒い画面にセーフモードやセーフモードとネットワークなどと書かれた画面が立ち上がる。
⇒「F8」キーで起動しない場合、「Ctrl」キーを試してください。WindowsMeは[Ctrl]キーでセーフモードが起動します。
⇒「Windows拡張オプションメニュー」が表示されない場合は、HDDの起動ファイルなどが壊れている可能性があります。別の方法を試してください。
・回復コンソールを利用したデータ救出
3:「セーフモード」 「セーフモードとネットワーク」 「セーフモードとコマンドプロンプト」 の3種類から必要にあわせたセーフモードを選択。
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『セーフモード』を選択した場合。 <難易度 ★>
黒やグレーの背景でアイコンが大きく表示された画面が起動する。デスクトップ上にはマイコンピューターやマイドキュメントといったアイコンしかなく、アプリケーションアイコンは表示されません。画面4つ隅に[セーフモード]もしくは[safemode]と表示されているのが特徴。
通常のウインドウズ操作で、CD-RやDVD、外付けHDDやUSBメモリにデータを移行する。
移行(救出)できたら、これで終了。あとはOSの再インストールをしましょう。
※Windows98 WindowsMe はセーフモード」しか選択できません。外付けHDDやUSBメモリ、ネットワークを利用したデータ救出ができないのでセーフモードで起動しない場合は、「HDD換装」を試してください。
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以下は、[WindowsXP] [Windows2000] が対象となります。
『セーフモードとネットワーク』を選択した場合。 <難易度 ★★>
見た目はセーフモードと同じ。違うところはネットワーク接続(インターネット接続)ができること。
・LANを組んで他のPCがLAN上にあるときは、他パソコンの共有フォルダにデータを移行させる。
マイネットワークを確認 ⇒ ローカルネットワークでLAN上のパソコンが見える ⇒ LAN上の共有フォルダを開き、そこにデータ移行(救出)をする。
・LANを構築していない、ドライブ、外付けHDDやUSBメモリも認識しないとき。
インターネットの「オンラインストレージ」サービスを利用する。オンラインストレージとは、インターネット上にデータを保管する場所を貸してくれるサービスだ。
現在、無料でスペースを貸してくれるサイトも増えてきた。保管できる容量も様々で数十MBからなかには100GBまでOK!なんていうところもある。(当然無料!)
さらにメール送信という方法でデータを一度保管して、その後ダウンロードしてデータを受け取る方法もある。
<<おすすめストレージサービス>>…使い方は各サイトを参照してください。
・ファイルバンク 会員登録で100GB(無料)。保存期間3日(3日に1回ログインで無料・無期限の利用が可能)。
・Filey 500MB(無料)。ファイル送信は100MBまで可能。
(他にも検索で[オンラインストレージ]や[ストレージ]でたくさんHitしますので検索してみてください。)
オンラインストレージ上にデータを移動したら終了。あとはOSの再インストールをしましょう。
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以下は、[WindowsXP] [Windows2000] が対象となります。
『セーフモードとコマンドプロンプト』を選択した場合。 <難易度 ★★★>
起動すると、「cmd.exe」というウィンドウが表示される。このコマンドウインドウにコマンドを入力して救出する方法。「コマンドなんてわからない!」という人も下記方法を慎重に行えば大丈夫だ。
<< このコマンドだけ知っておこう!>>
[ dir ] (ディレクトリ)
フォルダの中身を表示するコマンド。フォルダ内のファイルやフォルダの一覧を表示させる。
例:DドライブのDataフォルダの中身を見る。
dir
C:\Data (dirの後ろは半角スペースを入れる)
[ cd ] (チェンジディレクトリ)
カレントフォルダを変更する。カレントディレクトリとは操作の対象となるフォルダのこと。
例:CドライブのMyWorksをカレントディレクトリにしたいとき。
dir
C:\MyWorks (dirの後ろは半角スペースを入れる)
[ copy ] (コピー)
ファイルをコピーする。コピーできるのはファイルのみで、フォルダをコピーすることはできない。特定のファイルを指定してコピーするときなどに使用する。
例:CドライブのMyWorksのtest.txtをDドライブにコピーする。
C:\MyWorks>copy
test.txt D:\ (copy、test.txtの後ろは半角スペースを入れる)
[ xcopy ] (エックスコピー) オプション:[
/s ]
copyコマンドはファイルのみしかコピーできないのに対して、xcopyはフォルダの中身をまとめてコピーできる。
例:CドライブのMyWorksをDドライブにコピーする。
C:\MyWorks>xcopy
C:\MyWorks D:\ (xcopy、C:\MyWorksの後ろは半角スペースを入れる)
さらに、MyWorks内のサブフォルダのデータもコピーしたい場合は、[
/s]を最後に入れる。
C:\MyWorks>xcopy
C:\MyWorks D:\ /s (xcopy、C:\MyWorks、D:\の後ろは半角スペースを入れる)
<<実際にコマンドを利用したデータ救出方法>>
例:マイドキュメントの[Myworks]をDドライブにコピーする。
(なぜDドライブかと言うと、データ救出後Dドライブのデータは残してCドライブだけ再インストールすればその後のデータ戻しが楽になるから。)
1)[ dir ] と入力して「Enter]キー
2)カレントディレクトリの中身が表示されるので確認する。
3)マイドキュメントに移る。[ cd
My Documents ]と入力(下図赤枠)後、「Enter」キー。
My
Documentsが選択されているように表示される。(下図を参照)
4)[ dir ]と入力すると、マイドキュメントの中身が表示される。
拡張子が付いているのファイル、付いていないのがフォルダ。
5)[ xcopy ]でマイドキュメントの[Myworks]をDドライブにコピーする。
xcopy
Myworks d:\ /s ([ /s]を入れることでサブフォルダもまとめてコピーしている。)
6)Dドライブに[Myworks]のデータがコピーされた。
これ終了。あとはOSの再インストールをしましょう。
【備 考】
[My Pictures]フォルダに入っている写真データなどをDドライブにコピーしたいとき。(※My
Pictures自体をコピー対象にしてもコピーできない。)
上記 3)のあと、さらに[cd My Pictures]と入力して、My
Pcturesが選択されている状態にする。
その後、[dir]でフォルダの中身を確認して、フォルダ単位でコピーするしかない。
例:My Picturesの中に[aaa]フォルダに入っている写真をコピーしたい。
上記のように入力して「Enter」キー。すると、フォルダ内のファイル一覧がコピーされる。([xcopy]でなくて,[copy]でも可)
例:My
Picturesの中にフォルダ単位ではなく、ファイル(abc,jpg)で入っている写真をコピーしたい。(枚数が多いと面倒・・・)
上記 3)のあと、さらに[cd My Pictures]と入力して、My
Pcturesが選択されている状態にする。
その後、[dir]でフォルダの中身を確認して、ファイルを1回1回コピーするしかない。
上記のように入力して「Enter」キー。すると、abc.jpgファイルがコピーされる。 ※マイドキュメントやマイピクチャーはxcopyでフォルダ内のデータをまとめてコピーできないので注意が必要です。
自分で作成したフォルダであればまとめてコピーすることも可能なので、マイドキュメントやマイピクチャー内にファイルを保存する際は、フォルダを作成してそこに保存したほうがよい。 ■ 回復コンソールを利用した救出
■ HDD換装を利用した救出
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