【IP電話とは何?】
簡単に言いますと、「インターネット回線を使用して電話をするサービス」のことです。
ADSLやFTTH(光ファイバ)の、ブロードバンド定額料金サービスに加入していることがIP電話の使用条件です。
【IP電話のメリットは?】
IP電話加入者同士であれば通話料金が無料です。もしくは、通話料金が全国一律料金となり、安くなります。
例えば、北海道に住んでいたとして、沖縄に電話をすると、一般加入電話からだと市外料金が発生して遠くにかけるほど通話料が高くなります。これが、IP電話同士なら、”無料”もしくは、相手がIP電話に入っていなくても、あなたがIP電話に入っているなら、8.4円/3分(例)の料金で全国どこでも電話がかけられます。遠くにかければかれるほどお得になります。
ちなみにIP電話を使用してかかった通話料は加入プロバイダから請求されます。
【本当に無料?】
厳密に言いますと、インターネット回線を利用した通話サービスですので、皆さんが加入しているプロバイダ同士、もしくは加入プロバイダと提携しているプロバイダが無料となります。
例えば、YahooBBのIP電話サービス(BBフォン)は、相手もYahooBBに加入している必要があります。YahooBBは他プロバイダ(以下ISP)と提携していませんので、今後もYahooBB同士でなければ無料になりません。
また、DION(KDDI)などは、DION同士の他に提携ISPとして、BiglobeやNiftyなどの大手ISPとも提携しているので無料となります。
詳細は、加入プロバイダのホームページなどで確認できますのでそちらを参照してください。
【何で無料? 安くなるの?】
皆さんがADSLやFTTH(光ファイバ)などの、インターネット接続を利用しているなら、月額定額料金が接続料金として発生します。インターネット回線を利用するので、その中に含まれていると思ってください。
【IP電話の仕組み】
普通電話をかけるとNTT電話局を通って相手に電話がかかる仕組みとなっています。IP電話は電話局を通らずに「IP網」というインターネット接続に利用する回線を使用します。
【IP電話に加入するには?】
現在、インターネット接続に利用しているプロバイダがIP電話サービスを提供していれば加入できます。ご加入プロバイダのホームページや問合せ窓口などに連絡して確認してください。
また、よく電話をかける人がもしIP電話に加入していれば、その方のプロバイダを聞いて乗り換えするのもひとつの方法です。
【IP電話を利用するのに必要なものは? 工事とか必要?】
IP電話を利用するにあたって、特別IP電話専用の電話機の用意や工事などは必要ありません。
自宅の電話をそのまま利用できます。
別途必要なものとして、IP電話対応モデムやIP電話アダプタが必要になりますが、これらは加入プロバイダでレンタルできる場合がほとんどです。当然、電気屋などで購入もできます。
【IP電話の設定は?】
インターネットを接続するのにIDとパスワードを設定するのと同じように、IP電話を利用するためには、IP電話専用のIDやパスワード、その他にSIP
URLなどと言われるものを設定しなくてはなりません。
設定自体は、プロバイダから送られてきたIP電話専用のIDやパスワード、SIP
URLなどを打ち込むだけですのでそてほど面倒ではないです。
【通話品質について】
基本的にIP電話にしたからといって、極端に通話品質が悪くなることはありません。それまでと同程度か、多少ノイズが入る程度です。ノイズと言っても使用に際して気にならない程度です。
ただし、インターネット回線を利用するので、インターネット混雑時やADSL自体で速度が低下している場合などは通話に影響がでる場合があります。
特にインターネットの速度が低いと、その時点でノイズの影響を受けている可能性がありますので、IP電話にも影響します。また、電話機やモデムに接続されている電話ケーブルの側に、テレビや電子レンジなどの電磁波を発生するものがあったりすると、それがノイズの原因となる場合もありますので注意が必要です。 【今ある電話番号はどうなる?】
当然、今ある電話番号はそのまま利用できます。それとは別にIP電話専用番号というのが新しく提供されます。
「050********」のように「050」から始まる11桁の番号がIP電話番号となります。携帯電話の090や080と同じようなものです。IP電話に加入している人は、必ず「050〜」から始まるIP電話番号をお持ちなので、相手側IP電話番号を聞いた上でそちらに電話をすることで無料になります。
【電話のかけ方は?】
今までと同じです。ただし、FAXの送信などはIP電話提供プロバイダによって違いますので確認してください。
FAX送信時などは、相手先番号の前に「0009」や「0000」などを付加するカタチで送信する場合が多いようです。
FAX送信: 「0009など」 + 「相手先FAX番号」
要するに、0009や0000を付加すると、IP電話としてでなく、それまでの一般加入電話回線を使用してFAXを送るようになります。ですので、FAX送信料も、IP電話料金(8.4円/3分(例))でなく、NTTなどの電話料金が適用されます。
【注意点】
IP電話で電話をかけると、携帯電話やナンバーディスプレイの着信番号が、「IP電話専用番号」になります。
【IP電話ってお得?】
はい。お得です。加入できるなら入ったほうがいいと思います。 |