ADSLなどのようなブロードバンドは常時接続が特徴です。それがインターネットに繋がらないとなりますと、原因も様々考えられます。最初から繋がらないのか、今まで繋がっていたのが急に繋がらなくなったのか、それによって対処法も違ってきます。
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【対処法】 |
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『最初からインターネットに繋がらない場合』
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1) |
ADSLが開通しているか確認する。 |
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回線業者(NTTやeAccessなど)より開通通知が届くはずなのでそちらを見て確認できます。開通日の9時~17時までの間に局内工事が実施されますので、どんなに遅くても17時以降には開通しているのが普通です。
また、ADSL専用線の場合は宅内工事をしなくてはなりません。
ISDNを利用の場合は、二つのパターンがありますので注意が必要となります。
①回線業者の方で、開通日に勝手に局内工事を実施するパターン。この場合はTA(ターミナルアダプターに電話線が繋がったままだと電話が利用できないので、それでADSLの切換えが実施されたことに気づきます。TAを外しでモデムを繋げて設定すれば大丈夫です。
②利用者から回線業者に連絡(もしくは回線業者から利用者への連絡)をして切換え工事の実施を依頼するパターン。この場合は、切換え工事の連絡しない限りADSLの利用は不可能となります。
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2)
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モデムの配線状況に間違いないか確認する。
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最近はIP電話対応モデムなどで若干の配線が面倒となっていますので、モデムに付属された配線説明図をよく読んで間違いないか確認してください。
以外と多いのが、モデムとパソコンを繋げるのに通常LANケーブルを使用するところを、電話線を挿している場合がありますので注意してください。あとLANケーブルの「ストレート」と「クロス」の間違いもあります。「ストレートケーブル」を利用してください。
(※YahooリーチDSLやCATVなどで、クロスケーブルを利用する場合もあります。)
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3) |
モデムのランプ状況を確認する。
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ADSLは開通してて、モデムの配線も問題ない場合はモデムのランプ状況を確認します。
「リンク」ランプが正常に”点灯”しているかが重要です。”点滅”の状態ですと、リンクが確立していないのでADSLの使用は不可能となります。
一旦、電源を抜いて、直接コンセントから電源を取っても改善しないか確認します。タコ足配線だとノイズを拾い、それが原因でリンクしない場合もありますので注意が必要です。
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4) |
リンクが確立しない原因
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リンクが確立しないとADSLの使用は不可能です。どうしてもリンクが確立しない場合以下の原因が考えられます。
①宅内環境の問題。
…以下のサービスに入っている場合はADSL対応工事が必要となる場合があります。
・ホームテレホンやドアホンなどに加入している。
NTT「116」に電話して確認してください。工事の依頼もできます。
・ホームセキュリティに加入している。
セコムさんや総合警備さんなどのセキュリティ会社に連絡してADSL対応工事をしてもらいます。工事なしで利用できたとしてもセキュリティ通報が機能しなくなる場合がありますので、ADSL加入の際には必ず連絡して下さい。
・ガス、水道等の自動検針システムに加入している。
ガス屋さん、水道局に連絡して確認して工事が必要な場合は工事を依頼してください。
・保安器の問題。
めったにないですが、保安器の問題となると素人ではわからない場合がほとんどです。
プロバイダ(もしくは回線業者)にリンクしない場合、回線調査を依頼できるますが、その際に保安器の問題とわかる場合もありますので、上記宅内環境に問題なければ回線調査を依頼してください。
②電話配線の問題。
電話配線の問題でリンク確立しない場合が多いです。まず、電話線が繋がった電話機が何台あるか確認します。ワイヤレスホンなどは問題ないです。通常、ADSLの場合は電話の親機(大元)のMJ(モジュラージャック)にスプリッターを取り付け、モデム側と電話機側へと回線分配します。
もし、親機以外に電話線が繋がった子機がある場合は、子機側の電話線を全て抜いてから、10分~30分程経過後、再度親機側のみモデムの設置をしてみてください。
これでリンクした場合は、子機電話を全て取り除くか、NTTに連絡して配線の見直し工事をしてもらいます。
リンクしない場合は、宅内のMJ全てにモデムを繋げてみてリンクするか確認してください。どこかのMJでリンクしたらそこが自宅電話回線の大元となります。
よくあるパターンとして、「2階建一戸住宅で、パソコンが2階でMJもある。モデム設置でリンクしない。1階のMJ(電話親機)にモデムを設置したらリンクOK。」、というのがあります。
この場合、どうしても2階でインターネットをしたいということになりますと、方法が幾つかあります。まずは、配線工事をして2階のMJを大元にしてモデムを置く。NTTや業者さんに頼めば1万円~1万5千円前後で工事してもらえるかと思います。(工事料金は目安です。頼む際は概算を聞いた上で工事するかどうかご自分で判断してください。)
次に、1階にモデムを置いて、無線でインターネットをする。工事の必要はなしです。無線機器は安いものだと1万5千円前後から購入できます。
ただ問題なのは、無線でインターネットをする場合、無線親機を1階のモデム設置場所付近に置くことになりますので、2階のパソコンまでの距離があったり壁や家電製品などの障害物が多くあったりするとうまく無線通信が出来ない場合がありますので注意が必要です。
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5) |
ADSL対象地域外
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ADSL加入の際に、ご自分の住まいの環境がADSL対象地域がどうか確認した上でADSLの加入となります。しかし、実際にはモデムを繋げてみなくては本当にできるとどうかも分からないというのもADSL。対象地域だから100%利用可能とはいきません。
この場合は、まず回線調査をすることをお勧めします。プロバイダ(回線業者)に依頼すれば回線調査をしてくれます。それで、ダメなようなら諦めるしかありません。
ある程度お金をかけてリンク確立阻害要因を取り除く工事はNTTに頼めばしてもらえますが、それでADSLができたとしても速度も遅く、期待したような快適な接続環境は得られない場合がほとんどですので、お勧めしません。
どうしてもブロードバンドというなら、一旦ADSLは諦めて、FTTH(光ファイバ)やCATVなどが対象地域か確認した上で、もし提供エリアならそれらのサービスを利用する方が良いかと思います。 |
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【関連項目】 ADSL(常時接続)に接続できない。Part2 |
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